狭い道だから仕方なかった。
対面車両を十字路で待って、ちょっと左に寄せてそのままアクセルを踏み込んだ類。

「え?いいの?」
「ん?」

ガクンと車が角のアパートの駐車場の縁石に乗り上げた後、すれ違う車に片手を挙げて走り出す。

シュ、シュ、シュ・・・

聞きなれない音に嫌な予感がよぎったのは、2人同時のことだった。

「あの角、ポールの残骸がむき出しのまま放置してあったんじゃなかった?」
「えっ」

自宅に戻ると早々に車を降り、早速左前輪を確認する類の目に映ったものは・・・。

見事にパンクしたタイヤ。

初めて見たその光景に永遠音は思った。

「一体、いくら係るんだろ?」

笑えません。
今日の実話。

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