ISBN:4592182839 コミック 日渡 早紀 白泉社 2006/07/19 ¥410

もういい加減いい歳なので、昔ほど漫画を買わなくなってしまった。
というより自分が読んで持っていたいと思う本が極端に少ないのも原因だと思う。

今現在、新刊が出れば必ず買っている本の一つがこれ。

「記憶鮮明」シリーズは全部持っていて、どの話も面白かったけど、これはあまり好きになれない。
1巻からずっと引っかかっていたけど、この巻の第11話を読んでその尻尾をつかんだ気がする。

前シリーズの主人公は輪くんと亜梨子(ありす)ちゃん。
8歳と17歳の9歳の歳の差カップル。
それがやがて結婚して、このシリーズでは23歳と32歳。
そして7歳の息子 蓮くんが生まれてます。

ちょっと待って!?
てことは、16歳の時の子ってことだよね!?
高校1年の時の子。

で、結婚できないから当然子供は婚外子。
実家がお隣同士という設定のため、結婚できる年齢に達するまでは両家の両親が協力して育ててるって…

確かにね。
2人の前世が関係して、最終的にはそりゃあもうラブラブだったから、いつかは結婚するんだろうと思ってました。
でも、高校生で子供を作ることに何の抵抗もないのかな。
自分が同じような年頃の子供を持つ身だからこんな風に感じてしまって、もし自分がいま20歳前後だったらこれもありって思うんだろうか?

根本的な倫理観が欠けてるような気がする。

それともそういう話は両家の間で散々し尽くされて、今に至っているのかな。
話的にそこら辺まで掘り下げたら収拾がつかなくなるんだろうけど、内容にそこら辺のことが全く出てこないので、読んでいる間中なんだか居心地が悪い。

掲載誌が中学生や高校生の読者対象だと思うけど、こんな倫理観に欠けた作品でいいの?
今や性に関する情報は隠すべきことじゃなくなってはきてるけど、それとこれとは別の話だと思う。

少女漫画って知らないうちに過激な表現が当たり前になっていて、昔の少女はただ面食らうばかり。

いつからこんなになっちゃったの?

お話自体はよく練られてると思います。
この作者さんは結構巧みなストーリーテラーでしょう。
伏線張るのが特にお上手です。

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