卒業した小学校が統廃合され、母校は使われなくなりました。

その母校にある卒業記念作品をどこに飾るか、同窓会の役員一同で確認に行きました。

久しぶりに入った校舎内。
うっすらと積もる埃が時間の経過を物語っています。

卒業記念作品は10年分しかありませんでしたが、どの学年のものも大切な思い出です。
本来なら校舎内のいたるところに飾られていたのに、改修工事によって取り外され、力なく横たわっています。

校舎内を歩き空いている壁を一つ一つ測りながら、彼らの居場所を探していきました。

これはここに。
あれはあっちに。

殺風景な空間を埋めるように。
子供たちが当たり前のようにいた頃を思い出すように。

残念な結末を見届けることになってしまいましたが、校舎は残っています。
他人から見れば単なる建物ですが、卒業生にとっては大切な思い出です。

思い出はいつもここに。
心の中の母校まで統廃合はさせません。

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