もう生きているうちに二度と「赤福」が食べられないということです。


わたしの、ただひとつ食べられる「あんこもの」だったのに。



あんこが死ぬほど嫌いな私にとって

「赤福」は初めてのあんこでした。
(その時私は二十歳)


実家でただ一人、あんこが食べられず半人前扱いだった私を立派な大人にしてくれた恩人(?)の「赤福」。



あの、あんことは思えないさらりとした味をもう二度と味わえないのですね。



「赤福」についている横太の木のへらで、お餅の上に乗っているさらさらあんをそ〜っとどけて、あんこがちょっと付いちゃったな〜状態のお餅を食べるのが好きだったのに。

残ったあんこを妹にあげると、それはそれは喜ばれたものだったのに。

妹もお嫁に行き、そして「赤福」も…




私のあんこ人生は幕を閉じました。




ちなみにあんこをどけないまま1つ食べると、半日以上胸焼け状態でかなり苦しいです。




まあ、類に言わせると

「そこまでして赤福を食べる意味がわからん!」

ということなのですが。

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