声の仕事をしている人がいる。
幼かった私にそう気づかせてくれたのが、他ならぬ太一郎さんでした。
「ムーミン」でのスノーク役。
少し気弱で、見栄っ張りで、でも本当は気の良いスノークが気になって仕方ありませんでした。
中学時代は「モンティ・パイソン」に夢中でした。
超エリート集団が繰り出す、超シュールでナンセンスな作品のエッセンスを余すことなく完璧に吹きかえられていたのは、太一郎さんをはじめとするモンティ・チームだったからと今も信じています。(スタッフさんの力量も素晴らしかったですし、私、この番組でタモリさんを知りましたし)
それに、吹き替え版のほうが字幕版よりも断然面白いのですから(笑)
当時の私は子供でしたが、大人になった現在でも充分に堪能できる作品です。
高校時代は久しぶりのアニメ「キャプテン・フューチャー」でしたね。
でも、私だけは個人的に「カーティス」って呼んでたんですよ。
もちろん彼女の向こうを張って、気分だけでも恋人気取りで(笑)
そうそう。
「宇宙戦艦ヤマト」も某Pの商魂のたくましさにはうんざりでしたが、守兄さんの声聞きたさに映画館まで足を運びました。
でもそれが、守兄さんの最後を見守ることになろうとは…
ただ、その後の単発でのTVシリーズを見た限りでは、あのラストもかえってよかったのではないかとは思ってます。
2枚目役も3枚目役もさらりとこなされてしまう太一郎さんには、いつもドキドキさせられっぱなしでした。
普段はお茶目な3枚目キャラが多く、軽妙洒脱な台詞まわしと掟破りな台詞量には、ただただ圧倒されるばかり。
くだらない(失礼 笑)駄洒落を連発し、それでもそれを許してしまうのは、ひとえに太一郎さんご自身の人となりや頭の回転の速さによるものではないでしょうか?
ああ、なんだか固苦しくなってしまいました。
それに引き換え2枚目を演じられる時は、とことんまで2枚目の皮を被り(またもや失礼!)、誰もが惹きつけられるほどの魅惑のお声で通されていました。
その声に何度クラクラしたことでしょう(笑)
「好きな声優さんは?」と聞かれれば、当然「太一郎さん」ですし
「好きな声質は?」と聞かれれば、「中低音で、少し甘めに響くトーン」の太一郎さんの声が聞こえてくるのです。
太一郎さんはいつでも太一郎スタイルでした。
声優の草分けと称されるお一人だったせいもありますが、誰にもない独特のスタイルを確立されていました。
今後も太一郎さんを越えることは容易なことではないでしょう。
(個人的に太一郎スタイルに近い声優さんがいらっしゃると思っておりますが、どちらかを選べといわれたらやはり太一郎さんしかおりません)
たくさんの作品という宝物を残してくださって、ありがとうございました。
これから先、新しいのに懐かしい太一郎節はもう聞けませんが、太一郎さんのお声はいつまでもいつまでも覚えていたいと思います。
最後に。
私の本当の意味での宝物は、昔撮った映画の吹き替えビデオです。
DVDでは違う方がアテられていましたので、太一郎版は唯一無二の宝物です。
大切に大切にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
幼かった私にそう気づかせてくれたのが、他ならぬ太一郎さんでした。
「ムーミン」でのスノーク役。
少し気弱で、見栄っ張りで、でも本当は気の良いスノークが気になって仕方ありませんでした。
中学時代は「モンティ・パイソン」に夢中でした。
超エリート集団が繰り出す、超シュールでナンセンスな作品のエッセンスを余すことなく完璧に吹きかえられていたのは、太一郎さんをはじめとするモンティ・チームだったからと今も信じています。(スタッフさんの力量も素晴らしかったですし、私、この番組でタモリさんを知りましたし)
それに、吹き替え版のほうが字幕版よりも断然面白いのですから(笑)
当時の私は子供でしたが、大人になった現在でも充分に堪能できる作品です。
高校時代は久しぶりのアニメ「キャプテン・フューチャー」でしたね。
でも、私だけは個人的に「カーティス」って呼んでたんですよ。
もちろん彼女の向こうを張って、気分だけでも恋人気取りで(笑)
そうそう。
「宇宙戦艦ヤマト」も某Pの商魂のたくましさにはうんざりでしたが、守兄さんの声聞きたさに映画館まで足を運びました。
でもそれが、守兄さんの最後を見守ることになろうとは…
ただ、その後の単発でのTVシリーズを見た限りでは、あのラストもかえってよかったのではないかとは思ってます。
2枚目役も3枚目役もさらりとこなされてしまう太一郎さんには、いつもドキドキさせられっぱなしでした。
普段はお茶目な3枚目キャラが多く、軽妙洒脱な台詞まわしと掟破りな台詞量には、ただただ圧倒されるばかり。
くだらない(失礼 笑)駄洒落を連発し、それでもそれを許してしまうのは、ひとえに太一郎さんご自身の人となりや頭の回転の速さによるものではないでしょうか?
ああ、なんだか固苦しくなってしまいました。
それに引き換え2枚目を演じられる時は、とことんまで2枚目の皮を被り(またもや失礼!)、誰もが惹きつけられるほどの魅惑のお声で通されていました。
その声に何度クラクラしたことでしょう(笑)
「好きな声優さんは?」と聞かれれば、当然「太一郎さん」ですし
「好きな声質は?」と聞かれれば、「中低音で、少し甘めに響くトーン」の太一郎さんの声が聞こえてくるのです。
太一郎さんはいつでも太一郎スタイルでした。
声優の草分けと称されるお一人だったせいもありますが、誰にもない独特のスタイルを確立されていました。
今後も太一郎さんを越えることは容易なことではないでしょう。
(個人的に太一郎スタイルに近い声優さんがいらっしゃると思っておりますが、どちらかを選べといわれたらやはり太一郎さんしかおりません)
たくさんの作品という宝物を残してくださって、ありがとうございました。
これから先、新しいのに懐かしい太一郎節はもう聞けませんが、太一郎さんのお声はいつまでもいつまでも覚えていたいと思います。
最後に。
私の本当の意味での宝物は、昔撮った映画の吹き替えビデオです。
DVDでは違う方がアテられていましたので、太一郎版は唯一無二の宝物です。
大切に大切にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
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