また一人、ベテランの声優さんが亡くなりました。


寺島幹夫さん。


古くは「化学忍者隊ガッチャマン」の敵司令官ベルクカッツェ。
どう見てもメイル体なのに、あの赤い唇がとても印象的で
「男…だよね!?」と悩みつつ見ていた足の綺麗なお兄さん。

の、声をアテられてました。


中学で一気にハマリ、声優大好き、アニメ大好きとなった「ヤマト」
(そう、私は多感な中学時代にヤマトの洗礼を受けました。 笑)
そのヤマトで、初代徳川機関長亡き後、その手腕を買われ2代目機関長となった(という設定でした)山崎奨の声も、寺島さんでしたね。
徳川機関長の息子、徳川太助を鍛え育て、また全クルーからも絶大な信頼を受けていた機関長役として、寺島さんの冷静沈着なお声は本当に素敵でした。
(私は個人的にこちらのキャラの方がお声に合っていて好きです♪)


最近はなかなかそのお声も拝聴することなくいたのですが、今日の新聞に記事が載りました。
少しずつ櫛の歯が欠けるように、懐かしい方々が次々と旅立たれていきます。
それは当然の流れであるのですが、淋しい気持ちも隠せません。

あの頃ヤマトで爆発的なブームとなり、テレビ漫画からアニメとその名称を代え、世間一般に広く認知されたこの世界も世代交代が進み、声優の顔出しが普通のこととなっています。
けれど。
職業として「俳優・声優」と併記される方は後何人いらっしゃるのでしょうか。

「声優は食べる為のアルバイト。本業は俳優です」と、あの頃ベテランの皆さんはそう仰っていましたね。
今は「声優です」と胸を張って言えるジャンルを確立されたお一人として(それが例えご本人の本意ではなくても)今の環境を喜んでくださったでしょうか。

もっとお声を聴いていたかった。

主役を支え、作品自体をピシッとしめることの出来る貴重な声優さんでした。


ご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

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