また一人、素敵な声優さんを見送らねばなりません。

野沢那智さん。

高校生の時、私もナッチャコパックのリスナーでした。
毎週寝不足のまま登校しては、友人と
「聞いた?」とその放送ネタで盛り上がったものです。


野沢さんの強みは、成人男性にしては高めの声と低めのシュガーヴォイスの使い分けだと思っております。
時にはおねえ言葉を違和感なく扱えたり、ダイハードシリーズでは低めの声をわざと潰し目にしたり。
変幻自在な演技力というか発声法というか。


ナッチャコパックでの楽しみは、深夜ゆえイヤホン装着での試聴が、逆に野沢さんの息遣いまで聞こえるほどの濃密さとなったことでした。
まるで本当に耳元で囁くような、目の前でおどけているような、そんな楽しい錯覚に何度も陥ったことです。


洋画の吹き替えがおもな活躍の場でしたが、時々アニメでもお目にかかれたりして、それは嬉しいキャスティングでした。


楽しい思い出をありがとうございました。


ご冥福をお祈りいたします。




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